無闇やたらな設定変更　／注意したい取り扱い

★　概要

　思うように動かない時に、あたりかまわずパソコンをいじくり回してしまうと、到る所に不具合を抱え込んだまま、元に戻せなくなってしまう 事があります。

　事を早く済ませなくてはいけない時に、使っている道具が思うように動いてくれない状況にあったとします。
あなたならどうしますか？
　大人でも、『ひっぱたいたら直るかな！ 』 ぐらいの勢いで、理解している範囲を超えていじくり回したくなりますよね！
　パソコン相手にこれをやってしまうと、たまたま 「やった！」などと好転することもあるとは思いますが、最悪の状態になる事も多々あります。

　アプリケーションソフトの範囲内であれば、最悪そのソフトを綺麗にアンインストール後、PCを再起動し再度インストールし直せば、大抵の場合は状態が良くなり作業が続けられるでしょう。
　その範囲を超えて、何処をいじってしまったのか見当もつかなくなり、OS（大元のウィンドウズシステム）の範ちゅうに及ぶと、ソフトが動かなくなるどころか到る所に弊害が生じ、元に戻せなくなってしまう事があるのです。

　ウィンドウズでも、『全ての設定をデフォルト（初期）の状態に戻す』ことは可能です。しかしこの場合、ウィンドウズを含む全てのソフトが無くなり、再度インストール（リカバリ）作業をすることになるのです。購入後に取り付けたプリンタやモデムや各種ソフトは、また初めからセットアップしなければなりません。大切なデータが有る場合はそれも全て消えて無くなってしまうので、リカバリ前にバックアップをとり、リカバリ後にリストアする（元の鞘に戻す）必要があります。多くの作業をする時間を確保しなければなりません。

※　なお、最近では”セルフリカバリ”なる機能を備えたパソコンが販売され、初期設定をし、あれこれセットアップした後の調子の良い状態で”セルフリカバリ”のディスクを作成しておけば、後でその調子の良い状態に戻す事が可能になりました。

　ウィンドウズには「システムの復元」という優れものがシステムツールとして標準で付属しています。すぐにできる対策として、いじくり回す前にこのツールで「復元ポイント」を作っておくと、やってしまった後に作っておいた「復元ポイント」まで状態を戻す事ができるでしょう。（但し、「復元ポイント」の作成から数十日以上たっている場合や、システムに大きな変更を与えた場合等では、その時点まで綺麗に戻すことが出来ない場合があり、リスクも伴います。）